2014年11月24日

EVENT REPORT「velvetalk」Part3

8月24日(土)に「velvetalk」と題しまして、
「仕事をしながら音楽を続けること」をテーマに
スタジオ始まって以来初のトークイベントを
開催致しました!

今回は連載三回目として、
個人とバンドでの活動の違いについてと、
社会人経験のススメについて
主に語っていただいております!
それでは、今回もスタジオブログでおなじみの
カメラマンはっぱさん( @happapapa )に撮影していただいた写真と
ともにレポートしていきます。

velvet room studio店長 横尾(以下、横尾):
YKさんは比較的最近としても、池脇さんもまいさんもいままで
この生活を続けてこれている何か秘訣みたいなものは
あるんでしょうか?

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池脇さん:本当に続けられるとは思ってなかったんですよ。

横尾:辞めてもいいなって思ってた時期もあったんですもんね。

池脇さん:そうそう。なのでラッキーだなとも思っています。

横尾:何故続けてこれたんだと思いますか?

池脇さん:楽しかったんじゃないですかね。うん...楽しい(笑)

YKさん:とはいっても楽しいだけじゃ続けられないじゃないですか。

池脇さん:がんばらないと楽しいものって得られないかなと思ってます。
楽なのと、楽しいのはまったく同じではなくて、がんばった上に成果があると
楽しいんですよね。楽だとダラダラしてしまうだけで。
なんとなく自分の得意なもので、自分の周りの人が喜んでくれるっていう
環境があったのがとてもよかったかもしれないです。
あと、束縛されない自由な感じとか、自分の思うようにできるっていう
環境もよかったんじゃないかと思います。

YKさん:それはいい環境ですね。

池脇さん:あくまでも自分のイメージですが、会社だと、誰かに何かやれ
っていわれて、やりたくなくてもやらなくてはいけない感じがあるのですが、
そういう状況が僕の環境にはなくて。
いま働いているアフタービートという楽器屋の店長は、
僕が8歳くらいの頃から知ってる人なんですが、その店長は講師を雇った
段階で、何を教えろとか、こういうコンセプトで教えろとか言わなくて。
もう教えたいように、君たちのやり方でいいよって、
人を見て雇ってくれてるので、自分にはすごく合ってるんです。

YKさん:それはレッスンスクールでは珍しい環境ですね。
普通は一定のお金を生徒さんからいただいて運営しているので、
決まったカリキュラムなかったら、講師によって教える内容が
バラついちゃうじゃないですか。

池脇さん:そうですね。
だから逆に講師各々の個性が活かされてるんだと思うんです。
ただ、逆にたいへんなことは、この順番で教えればいいですよっていう
教材や資料がまったく無いので、毎回手探りなんです(笑)
この生徒さんは何が好きで、どんなことを目指していてっていうリサーチから、
たぶん好きな音楽はこういう感じだから、こういうのを教材にしようか、
でも、これは難しいから、ああしようこうしようとか(笑)
そういう試行錯誤は毎回繰り返しています。
けど、それも好きだから楽しめているのかもしれないですね。

横尾:生徒さんのためにドラム譜書いたりしてるんですよね。

池脇さん:そうですね。たまに相談しながら、ちょっとアレンジしたりして。
どうせ簡単すぎると飽きちゃうでしょとか言って(笑)

横尾:生徒さんの性格を見つつってことですね。

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池脇さん:そうです!
それこそレッスンを始めた最初の頃は生徒さんひとりとかで、
たいへんだったその頃に考えたことがいまに活きているんだと思います。
最初の1、2年は生徒さんが平均5人くらいしかいなくて。
例えば一日レッスンのために空けていたとしても、
朝1人レッスンして3時間空いて、1人やってまた3時間空いてみたいな
スケジュールが続いていたんです。
そんな感じだったのでとてもレッスン講師だけで生活していくことなんて
できませんでした。
でも、その頃、生徒数が10人超えたとか、15人超えたっていうことを、
滝沢っていうギター講師のと張り合っていて、
「俺の方が先に10人いったぞ。」とか(笑)
それで、滝沢の方が先にYouTubeでどんどん有名になって
成果を出していて、やべーって思って、僕もがんばりました(笑)
でも、ライバルというか、切磋琢磨できる相手がいたのもよかったかなって
思います。なので、周りに同じ境遇や、同じ立場でがんばっている人で
集まっているから楽しかったのかなとも思います。
それが続けてこれた理由かもしれないですね。

YKさん:なるほど。
ただ、池脇さんやまいさんっていわゆるソロ活動じゃないですか。
そこもぜんぜん自分と違うので面白いなって思って。
僕らは基本的にバンドが好きで、仲間と何かするってのが楽しくって。
だからソロでここまでずっと続けているのは僕から見たらすごいです。

まいさん:僕なんかは何でもやりたがりなんだと思います(笑)
例えば、誰かに口を挟まれて、ああしなよこうしなよって言われるのが
嫌なので、全部自分でスケジュールを決めて、どういう方向でやっていって
みたいなことをなるべく自分で決めてやりたいんです。
それで、いまは知り合いのバンドの手伝いとか、音源のデザインを
手伝ったりとか、ポスター作ったりとかそういうこともやりだしたりして、
少しずつやりたいことを広げている感じです。

YKさん:なるほど。
でも、まいさんも、誰に言われてやっている訳じゃないじゃないですか。
だからまいさんのモチベーションっていうのは何なんですかね?

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まいさん:やっぱり何か出てきちゃうんですよね、メロディとか、言葉とか。
辞めようとか思ったことも何度もあるんですけどね。
でも、嫌なことがあった後のライブに限って、すごくうまくいって、
いい気持ちになったりとか、街歩いてていいメロディが浮かぶとか(笑)
辞めようと思っても、そういう時に限ってそういうことが起こるので、
キリがないんです(笑)

池脇さん:でも、ひとりだとライブでも結構メンタル必要ですよね。

まいさん:ひとりだとそうですね。

池脇さん:昔アコースティックのユニットをやっていた時に、
弾き語りの方といっしょにステージ立つことが結構あったんですけど、
もうみんな喉を保護するためにマスクして、ウォーミングアップ代わりに
念仏みたいにブツブツ唱えながら声を整えてひとりで時間を潰して、
それでステージ立って演奏するみたいなことが多かったですよね。
周りの人と親しくしたいんだけど、ひとりで歌ってるから、
声を枯らしちゃいけないので、気軽に喋れないみたいですよね。

YKさん:本番前に抑えてるんですね。

池脇さん:そうなんですよ。
だからリハで歌ったら楽屋ではずっと声を温存して。
だからみんな孤立しちゃうんですよ(笑)

まいさん:ありますね。

YKさん:じゃあ、本番前にまいさんには話しかけちゃいけないんですね(笑)

まいさん:いや、話しかけて欲しいですよ(笑)

YKさん:僕、ひとりでいても寂しいんで
「今日よろしくお願いしますね。」ってすぐ話しかけちゃいますね(笑)

池脇さん:僕も割といっちゃうタイプなんで(笑)
そのユニットのギターボーカルの相方がいつもそんな感じなんです。
普段も朝から、あまり声を出さないようにしていて、
相方の家に寝泊まりしている時に、
「おはよう!」とか大きな声出して起すんですけど、
「おはよう...」ってボソっと(笑)
かなりストイックですよね。相方だけがそうなのかと思っていたんですけど、
結構そういう人多いみたいですね。
ひとりでやってるとモチベーションを保つのも結構辛いですよね。

まいさん:そうですね。逆にバンドがすごい羨ましいですもん(笑)

横尾:ライブではバンド形態でやったりするんですよね。

まいさん:バンドでやったり、ひとりでもやったりって感じですね。
だから、当日ライブに行くまでが一番暗いです(笑)
ステージ立ったら気持ちも変わるんですけど。

YKさん:でもバンドも楽しいですよね。

横尾:バンド楽しいですね(笑)バンドでしか僕、音楽出来ないですもん。

YKさん:でも、意外とバンドメンバーって何も決めてくれないですよ。
何かもう、みんなで話し合っても決まらないですし。
それこそ、メンバーの誕生日とか祝いたいんですけど、
「誰々が誕生日近いからどうする?」ってLINE送っても誰からも返ってこないし。
結局僕から「これプレゼント買ったけどいいね?」って聞いても、
「いいよ。」と一言だけ返ってくるみたいな。
場合によってはそれすらないですから(笑)
まぁ、でも、任せてくれてるんだなって。
人が持てる荷物って決まってて、たぶん彼らに持てる荷物が
自分には持てないこともあるだろうし。
僕に持てないものを彼らが持ってくれているなら、それでバランスが
取れているんだと思います。

まいさん:それでちゃんと付いてきてくれているならいいですよね。

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YKさん:そうですね。
例えば、楽しみなライブが決まった時とかも、
やっぱり決まったらバンドメンバーにすぐ言いたいんで、
メンバーのためにできるだけいいイベントに出演できる約束を
取り付けたいっていうモチベーションがあるのは大きいと思います。
そこはやっぱソロの人とバンドの違いですよね。

横尾:だからちょっと会社に近いかもしれないですよね、バンドだと。

YKさん:もう完全に会社ですよ。

横尾:何か、こういうことをやりたいって言う人を自分の懐に引き入れる
じゃないですけど、こういうことをやりたいんだってことを知った上で
いっしょにやっているから、機会があれば役割を割り振ってみたり。
苦じゃないというか、得意なことを共有して楽しみたいみたいな。

池脇さん:だから、自営業的なのに近いですよね。
なんか会社に入ってからの考え方がバンドに活かされるってのは
すごいありますよね。

YKさん:ありますあります。

池脇さん:何か、野球部のマネージャーがドラッガーを読んでみた、
みたいな雰囲気でもないですけど、会社でのノウハウをバンドで活かしてみたい
と思ったこともあります。

YKさん:いまバンドってすごいお金にならない時代なので、
自分たちでマネジメントしていかなきゃいけないんですよ。
昔だったらたぶん、事務所とかレコード会社が付いてくれて、
どうこうしてくれていたんですけど、今はもうそれができない時代なので、
僕たちみたいに何から何までしなくちゃいけないんですけど、
でも自分で自分をマネージメントするっていう社会人としての経験が
非常に活きていると思います。
例えばスケジュール決める時、この人にこういう連絡をいつまでに
しなきゃいけないということから予定を決めていくこととか、
それって社会人の経験なんですよね。
それをちゃんとやっているとバンドに活きるし、
バンドをちゃんとやっていると仕事にもフィードバックがあるんですよ。
バンドでこんなことしてたら怒られるなということを想像して
仕事してたりとか、相互関係はとてもいいと思います。
昔は社会人の自分なんて本当の自分ではない
みたいなことを思っていたんですけど(笑)

池脇さん:なので、一度社会に出てからバンド活動してもらっても
ぜんぜんいいことだと思いますよね。

YKさん:そうです!
何かバンドマンっていうと、プラプラしててみたいなイメージが世間には
あるので、逆にそういうところがちゃんとできていないのは許せないんです。

池脇さん:ちゃんとしたバンドってそういうところもしっかりしてますもんね。

YKさん:別に名前が出て売れるっていうことだけが良い訳じゃないから、
バンドは自分たちの目的があってやればいいんですけど、
より沢山の人に聴いてもらいたいと思ったら、社会に適応することも
ちゃんとしていかないと良くなっていかないというか。
こうして欲しいとか、周りの人に理解してもらうためには
そういう能力がないと難しいと思うので。

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横尾:昔うちのスタジオでレコーディングしてくれて、もうメジャーデビュー
したバンドの話なのですが、そのバンドはまず礼儀正しかったです。
あと時間にすごく厳しくて、もしメンバーの誰かが遅刻したりしたら、
遅れているメンバーからスタジオに電話がかかってくるんですよ。
それで「すいませんあと何分で着くんで」っていうのを本人に必ず
言わせるようなルールができていたりとか。
だからもう、メンバー個人の失態は当事者で責任を取るっていう。
そのバンドから感じたのは、プロフェッショナル集団だなと。
音楽業界って、それくらいちゃんとしていなきゃいけない厳しい世界
なんだなと改めて思いました。
なので、そういう社会の最低限のルールじゃないですけど、
礼儀や作法を勉強する意味でも、就職したり社会経験があるのは
僕はすごく良いことじゃないかなって思ってます。
あと、僕、昔一度に100人近くマネジメントする管理職の仕事をしていた
時期があって、そこで人をマネジメントするための研修を受けたり、
勉強もしたことがあったんです。
それで、例えばバンドメンバーの誰かがまずいプレイを
しちゃったとしても、まず良いところを褒めてから指摘していくとか、
いっしょに音楽活動をやっていく上でのコミュニケーションスキル
みたいなものをバンドに持ち込んだりもしています。
なので、社会に出るといろいろな立場でいろいろな勉強が出来るので、
仕事をしながらバンドを続けることは、あながち無駄なことではないと思うんです。

まいさん:僕も仕事では特にコミュニケーションの取り方にはすごく気を遣っています。
カフェの方なのですが従業員さんが30人くらいいるんですよ。
僕も立場的には同じバイトなのですが、店長なのでマネジメントしなくちゃ
いけなくて。なので、言い方とかすごく気を遣います。

YKさん:あまり怒ったりとかはできないですもんね…。

まいさん:怒ったりするとシフト入れてくれなくなっちゃうんで(笑)
そうするとお店が回らなくなっちゃうんで、いかにどう伝えるかっていう
工夫はいろいろな場面で考えていますね。

YKさん:例えばどうするんですか。

まいさん:やっぱり一回褒めます(笑)

一同:(笑)

まいさん:人に何か伝える時は一回褒めなきゃダメだなって思います。

YKさん:でもそういうことも含めご自身でソロでやってらっしゃったら
全部自分に活きてきますもんね。

まいさん:そうですね。音楽の専門学校に行ってた時も、音楽ビジネスの
これからはセルフマネジメントだって教わりました。
要は自分で起業する、個人でも企業形態でも、個人がバンドが、
レーベルでありレコード会社でもあり、自分たちで全部やるっていう、
そこで利益を上げていくということです。
大きな企業に所属することが美学ではなく、それがいいことではなく、
むしろ、セルフマネジメントが今の時代に適しているという考えなので。
だから、そういった意味でも社会に出て勉強するということは
とても大切だと思いました。


と、今回はここまでとさせてください。
次回はいよいよ最終回!
この後ご観覧いただいていたお客さまとの質疑応答に移りました。
その内容をまとめてお届けしたいと思います!

■Information
【YKさんからのお知らせ】
wearerの次回のライブですが、
wearer企画のイベントを恵比寿BATICAで、
1年の終わりに、驚きと感謝を込めてお送りするとのことです!

wearer presents
“We are the Boys”
日時:2014/12/20(土) 15:30 open
会場:恵比寿BATICA( http://batica.jp )
LIVE: wearer / DONUTS DISCO DELUXE(スチャダラANI+ロボ宙+AFRA)
/ kuh±(クボタマサヒコ、タダヨシフミ) / (M)otocompo / ユームラウト
/ Numb Turnpike / 山本政幸 and more!!!!!
DJ: Kawanishi(JUKEBOX/NIGHT CRUISING) / 原島”ど真ん中”宙芳(ChaosOnParade)
/ tommy(technique) / Shinichi Yokoyama(Low Pitch) / ODAMARI and more!!!!!
前売り \2,000 / 当日 \2,500
☆別途ドリンク代が必要となります。(2ドリンク)
posted by VRS at 19:32| Comment(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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